発達障害の検査で知能検査「WAIS-IV」を受けた話

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こんにちは、さくらです。

私が通院している病院では、発達障害と診断される際に臨床心理士による心理検査・知能検査(WAIS-IV)がありました。

実は発達障害と診断されるのに心理検査・知能検査は必須ではありません。

心理検査・知能検査は判断材料の一つで、発達障害と診断するのは医師にかかっています。

ですので、病院によっては医師による聞き取りだけで診断されるケースもあるようです。

私の通っている病院では心理検査・知能検査の結果も併せて発達障害の診断を行っているため、まずは検査からスタートしていきました。

今回は私が知能検査を受けた時の体験や内容、結果などをお伝えしていきます。

 

知能検査「WAIS-IV」とは?

 

私が受けた知能検査は「ウェクスラー成人知能検査 第4版」、通称WAIS-IVと呼ばれる知能検査です。

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現時点(2020年9月時点)では第四版が最新版のWAISだよ。

この知能検査は年齢によって受ける検査が変わり、幼児用だとWPPSI、児童用だとWISC、そして成人用だとWAISとなります。

同じ発達障害といっても、人それぞれで得意・苦手とする能力は異なります。

WAIS-IVの内容は様々なジャンルから成り立っていて、どの分野が得意なのか苦手なのかがわかるようになっています。

WAIS-IVの結果は、生活をするうえでどのように能力の苦手を補っていくか、また仕事の向き不向きなどを考える上で有用なヒントになります。

では発達障害の場合、WAIS-IVの結果にどのような特徴が見られるのでしょうか。

能力の凸凹、ディスクレパンシーとは?

 

発達障害を持っていると、能力に「ディスクレパンシー」と呼ばれる得意と不得意の有為な差が見られることが多いようです。

「得意ー苦手=15以上」がその基準になり、「発達障害の疑いあり」と見なされるとのこと。

ちなみに私はこの得意と苦手の差が「37」あり、しっかり表れていました。

このことから私は能力に凸凹があること、そして発達障害の疑いが示されました。

このWAIS-IVと心理検査の結果をみて、医師が発達障害(ADHD、ASD)であることを診断し、薬物療法を受けることになりました。

↓ADHDの薬についての記事はこちら

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WAIS-IVの内容

 

WAIS-IVは1時間から2時間程度かかる長めの検査です。

費用は1万円程度かかりました。

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私は1時間半ほどかかりましたよ。

後半はかなりヘトヘトでした。

検査の時間は受ける人によって長さが変わるようです。

途中で休憩が入る場合もあるそうですが、私はぶっ通しで行いました。

WAIS-IVは十数種類の下位検査から成り立っています。

下位検査は「積み木を提示された絵と同じになるように積む」「口頭で提示された単語の意味を説明する」「臨床心理士さんが言った簡単な計算を暗算する」「制限時間内で同じ記号を見つけてチェックする」などの内容です。 

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簡単に終わるのもあれば難しくてギブアップしたものも…。

その結果から「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」が算出されます。

それぞれから

  • 言語理解 語彙力や文章力、言葉によるコミュニケーション能力
  • 知覚推理 図や地図などの視覚的な情報を理解したり、パターンや規則などを推測する能力
  • ワーキングメモリー 聴覚的な情報を一時的に保管して処理する能力
  • 処理速度 簡単な視覚情報を正確に早く処理する能力

以上のような能力を推測することができ、得意なことや苦手なことがわかるようになっています。

例えば言語理解が低い場合は聴覚的な情報ではなく、図や表、写真などの視覚的な情報で指示を与えてもらうと理解が容易になるケースも多いようです。

私の知能検査の結果

 

私の検査結果ですが

  • 全検査IQ=109
  • 言語性(言語理解)=119
  • 動作性(知覚推理)=105
  • ワーキングメモリー =114
  • 処理速度 =82

以上のような結果でした。

私が受けた病院では各下位検査の結果は細かくは出ませんでしたが、コメントで「記号探しや積み木は平均以下」などの記載がありました。

病院によって下位検査の結果も教えてくれるところ、細かいIQを出さず得意苦手だけ教えてくれるところなどもあるようです。

ウェクスラー式のIQは以下のように分類されています。

  • 非常に高い 130以上
  • 高い 120–129
  • 平均の上 110–119
  • 平均 90–109
  • 平均の下 80–89
  • 低い 70–79
  • 非常に低い 69以下

つまり、私は言語理解・ワーキングメモリーは平均以上である一方で、処理速度が平均より低いという結果でした。

また、得意分野の言語理解と苦手分野の処理速度の差は37とかなり大きく、能力のばらつき(ディスクレパンシー)が見られました。

このディスクレパンシーが大きいと「生きづらさ」を感じることが多いと医師から伺いました。

定型発達の場合、このばらつきが見られず、自分の能力を存分に発揮しやすい状態にあります。

ばらつきが見られる発達障害は苦手な能力が足を引っ張り、全力を出すときにギャップを抱えていることが多いようです。

「全検査IQが高いがばらつきが見られる人」と「全検査IQが平均より低いがばらつきが見られない人」では、前者の方が生きづらさを抱えているケースが多く見られるとのことでした。

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私の困り感は能力の凸凹によるものも多いんだろうな。

能力の凸凹~私のケース~

 

処理速度が低いのはなんとなく自分でも分かっていました。

小学生のころ、得意だった算数で延々と足し算をさせるなんていうテストは本当に辛く、ケアレスミスだらけでよく先生に怒られました。

「応用問題はよく解けているんだから、こんな簡単な問題が出来ないなんておかしい。怠けるのもいい加減にしなさい。」

もちろん私は全力で取り組んでいたのですが、単調な問題を時間制限内に解くというのはどうしても集中が長続きせず、「自分はナマケモノなんだ」と自責の念に苛まれました。

仕事でも突然渡された時間制限のあるノルマ(今日の〇時までに△件発注)などは達成するのに苦労し、普段の能力からすると出来ないなんておかしいと思われていたようです。

定型発達の方は能力の凸凹が小さいため「これが出来るなら、他のことも同じくらいできる」と思われます。

ですから、発達障害の方が苦手なことに取り組んでいると「手を抜いている」「怠けている」というように感じられてしまう訳です。 

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努力はしているけど、上手くできないこともあるってわかって欲しいな。

WAIS-IVを受けた今でしたら自分の苦手なことを明文化して伝えることができるのではないかと思っています。

そういった意味でも私はWAIS-IVを受けて良かったなと感じています。

また苦手なことを補う方法を考えながら生活できるのもWAIS-IVを受けるメリットの一つです。

↓メモの取り方をADHDさんの苦手なケースごとに紹介した記事はこちら

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まとめ

 

  • 発達障害の診断に心理検査と知能検査は必ず必要ではない
  • 知能検査のWAIS-IVが発達障害の診断の材料に使われる
  • 得意分野と苦手分野のIQの差が15以上あると発達障害の疑いがある
  • 自分の能力の特性が分かるため、受けるとタメになることも多い

今回は知能検査のWAIS-IVについてまとめていきましたが、いかがだったでしょうか。

この記事があなたの役に立ちましたら幸いです。